ピアノ教室運営

子供のレッスン回数と振替についての決め方

教室運営をしていくにあたって、まず最初にしっかりと決めておきたいのがレッスンの回数。

レッスン回数は仕事の軸となり、今後の生活リズムに関わる重要なことですね。

生徒を獲得したいが為に、あれもこれも受け入れていては自分の生活が苦しくなってしまうので、ピアノ講師としての心構えと同様にレッスン回数のシステムについてもしっかりと決めておきたいところです。

今回は【子供のレッスン】をテーマに回数の決め方をご紹介します。

年間◯回レッスン

年間◯回と決めてレッスンをするやり方です。

年間45回、43回、40回など色々な設定が出来ます。
年間レッスンにすると、レッスンが月3回の時と月4回の時があります。

年間レッスンで月謝を設定するので、月3回の時でも月謝は変わりません。

固定で月4回のレッスンにしてしまうと、ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始などレッスンする事が難しい月が出てきてしまいます。

また、春休み、夏休み、冬休みなど長期の休みはレッスンを休まれる方も多いです。

なので年間レッスンは、1年を通してレッスン回数を組みやすいのがメリットですね。

みらい
みらい
発表会などのイベント時にレッスンを多めに設定する事ができるのも、年間レッスンのメリットです!

年間45回だとほぼ毎月4回レッスンをしないといけないので、自分に何かあった時に振替が出来ず苦しくなってしまう事も。

個人的には年間40回〜42回レッスンがオススメです。

ピアノは自宅練習をしっかりして来ないと、教えられる事も限られてしまうので、生徒さんの練習を考えると年間40回ぐらいがちょうどいいなと思います。

月3回レッスン

月内で必ず3回レッスンをします。

大手音楽教室でも、最近は月3回レッスンを勧めている所が増えている印象があります。

月3回レッスンは一見すると少なく感じる人もいるかもしれませんね。

しかし自宅練習を考えると、追われすぎずに通いやすいのがメリットです。

月3回のレッスンの生徒さんは、毎週ある月4回のレッスンや間隔が空きすぎる月2回のレッスンよりも辞めにくいです。

辞めにくいという事は、月3回は通いやすいペースなんだなと思います。

月4回だと練習に追われすぎてしまい、
「ちゃんと練習出来ないままレッスン日が来てしまった・・」
とプレッシャーに感じて辞めてしまう人もいます。

月2回だと間隔が空きすぎてしまい、だらけてしまってピアノ自体が面倒になってしまい辞めてしまう人も。

大人の生徒さんは月2回でも自己管理ができる方が多いですが、何か事情がない限り子供の月2回レッスンはあまりオススメ出来ません。

基本は月3回で、発表会シーズンは月謝設定を変えて希望者のみ月4回コースを作るのもオススメです。

導入時は月4回レッスンもありです

3才や4才の導入時のレッスンでは月4回のレッスンもありだと思います。

導入時ではどんどんテキストを進めるというよりも、アプローチを変えながらも「同じことを何回か繰り返しする」事も大事ですよね。

そしてなによりも導入時では、

自宅でのピアノの練習を習慣化させることが重要!

なので、ほぼ毎週レッスンに通ってもらい練習の仕方を教え、習慣化するのをサポートするのも講師の役目だと思います。

ただしこれには注意が必要で、低年齢ほど1人では練習は出来ません。

練習するにはご家族のサポートが必要不可欠です。

お母さんやお父さんが忙しい方や、なかなか言うことを聞いてくれない低年齢の子に練習させるのは一苦労。

家庭環境によっては、毎週毎週練習をしてレッスンに通うのが大変なご家庭もあります。

月3回ぐらいがちょうどいい方もいるので、この辺りもよく検討しましょう。

振替レッスンは災害時や学校行事の時だけにする

振替レッスンをするかどうかは、教室運営をしていくのに大きな問題の1つですね。
大手音楽教室では振替は一切しない所が多いです。

個人教室では、振替の有無をグレーゾーンにしている所もありますね。

私は振替レッスンは基本的にはしないことをオススメします。

レッスンでは生徒の為に時間を確保しているので、毎回振替に対応しているといくら時間があっても足りません。

生徒の人数が少ないうちは振替をしてもレッスンを回せますが、人数が多くなってきた時に必ず振り回されて苦しくなってしまいます。

最初から振替OKを売りにしてしまうと、生徒側も振替ありきで考えるようになってしまい、ピアノの優先順位も落ちてしまいます。

ピアノの先生も、自分の生活やリフレッシュする為にプライベートの時間も必要ですし、自分の練習時間や教材研究の時間も確保するべきです。

振替レッスンに振り回されて、うまく時間が使えなくなり、本来の指導が出来なくなるぐらいなら、最初から振替レッスンはしないことをオススメします。

そーた
そーた
振替レッスンをしない場合は、年間スケジュールを早めに渡しましょうね。

ただし、台風や地震などの災害時や、学校行事と重なってしまった日(修学旅行など)は振替をしましょう。

振替レッスンに関しても、曖昧にせずにルールをはっきりとさせておく事が大事ですよ!

子供のレッスン回数まとめ

今回は子供のレッスンの回数の組み方をお話しました。

昔は週1でレッスンに通うのが当たり前でしたが、正直今の子供たちは昔に比べて忙しいです。

英語やパソコンの授業も増えましたし、塾などの習い事を掛け持ちしている子供は本当に多いです。

そして何より、共働きが増えて平日は子供を学童などに預ける事が増えました。

ピアノに触って練習できる時間が限られてしまう子が多いのが現状です。

なので週1回のレッスンだと本当にあっという間すぎて、満足に練習が出来ないままレッスンになってしまう事が多いのです。

私は年間レッスンか月3回レッスンが時間も作りやすくレッスンにも通いやすいと思います。

逆に、「家ではほとんどピアノに触れないので週1回はピアノ教室で練習して欲しい」という保護者の方もいます。

この辺りは先生と保護者の方の価値観と方向性が合うかどうかだと思います。

自分の教室の在り方をよく考えて、後悔しないレッスンカリキュラムを組んで下さいね!

@piato_ku