前回の記事では、子供のレッスン回数の決め方と振替レッスンについて書きました。
子供は年間を通してそれなりにレッスンに通う事が大事ですが、大人はどうでしょうか。
大人の生徒さんは、
- ピアノの経験値
- 仕事
- 家事育児
- 求めるレッスン内容
これらのことが子供とは全く変わってきます。
今回は、大人の生徒のレッスン回数や時間の決め方をご紹介しますね。
もくじ
固定の時間、曜日に来られる人は子供と同じレッスン回数にする
固定の時間・曜日に来られて、レッスン回数も多い方がいい人は、子供のレッスン回数と同じで問題ないでしょう。
年間レッスン、月3回レッスンなど、教室の基本のレッスン回数スタイルで進めて行きましょう!
月2回のレッスンは、時間枠を工夫する
大人の生徒で一番多いのが、月2回のレッスンを希望する人です。
自宅練習の時間とプライベートの時間も考えて、大人は月2回が通いやすいペースですね。
しかし、月2回というのは教室の運営スタイルをよく考えなければいけない重要事項なのです。
例えば、16時〜19時というのは子供がレッスンに通いたいゴールデンタイムですよね。
この時間に月2回の人を入れてしまうと、定期的に通いたい人のレッスン枠が取られてしまいます。
生徒の人数が少ないうちはいいですが、16時〜19時頃の固定枠が埋まりやすい時間帯は、出来れば月2回は避けたいところ。
月2回のレッスンはゴールデンタイムの前後に入れるのがベストです。
教室が盛えていく為には、通常のレッスンコース(年間レッスン、月3回レッスンなど)を軸にして時間を上手く使っていく事がとても大事です。
月1回のレッスンは曜日や時間を固定しない
家庭の事情や仕事の都合で、月1回しか教室に通う事が難しいという大人の人もいます。
月1回でも教室に通いたいと言ってくれるのは嬉しいですよね。
しかし、月1回というのも時間を上手く考えないと固定枠の軸がぶれてしまいます。
私がオススメしたいのは、月1回のレッスンの方は曜日や時間を固定せず、月ごとに空いている時間をいくつか定時し生徒さんと予定を合わせる方法です。
例えば、月2回のレッスンの生徒が休みの日に月1回の人を入れたり、月ごとの空き時間をいくつか提案して生徒さんと予定を合わせていくやり方です。
回数券やレッスンチケットを事前に買ってもらう
大人の生徒さんは、子供よりも仕事や家の事情で振替レッスンを希望される方が多いです。
残業や子供の体調不良で急遽来られなくなってしまう事もありますよね。
しかし、それらの事情を全部受け入れて振替レッスンを毎回してしまうと、教室が成り立たなくなってしまいます。
回数や月謝のトラブルにもなりやすいです。
なので、なかなか決められた時間にレッスンに来られない大人の生徒さんでオススメの方法は、レッスンの回数券を作り事前に購入してもらうやり方です。
最近は大手音楽教室でもレッスンチケットを作っているところが増えて来ています。
事前にレッスンチケットを好きな分だけ購入してもらい、レッスンに来た時に消化していくスタイルは振替レッスンをする必要もなく、月謝で損をする事もないのでトラブルになりにくいです。
レッスンチケットの場合も、固定の曜日や時間は決めずにその都度予定を決めていきましょう。
振替レッスンのルールはきちんと決めること
振替レッスンについては、子供のレッスンと同様で基本的にはしないことをオススメします。
人数が増えれば増えるほど、振り回されてしまい教室が成り立たなくなる恐れがあるからです。
災害時や子供の学校行事(運動会や学芸会)は振替をする、子供会やPTA役員の会議が予め分かっている場合は振替をするなど、ルールはきちんと決めて最初に生徒さんに理解をしてもらう事が大事です。
しかし、大人の方はどうにもならない事情もあると思いますので、レッスン時間の組み方や回数券などで工夫していきましょうね。
大人のレッスン回数まとめ
大人の人の演奏は子供の憧れでもあります。
教室を盛り上げていく為にも、ぜひ大人の生徒さんもレッスンしていきたいですよね。
大人の生徒さんは、子供とは違った観点から色んなことに気づかせてくれます。
レッスン回数を工夫して、子供から大人まで活気で溢れた教室を作っていきましょう!